ヴォル、B1昇格逃す　プレーオフ準々決勝で敗退　長崎に76－88

　バスケットボール男子Bリーグ2部（B2）は6日、B1昇格プレーオフ（2戦先勝方式）準々決勝4試合があった。第1戦を落とした西地区3位の熊本ヴォルターズは長崎県の佐世保市体育文化館で同2位の長崎と対戦し、76－88で敗れた。熊本は2連敗で敗退が決まり、悲願のB1昇格はならなかった。

　第1クオーターの熊本は同点の残り2分から連続3点シュートを許し17－21。第2クオーターはフリースローや山本翔太の連続3点シュートで追い上げ、37－38で折り返した。

　第3クオーターは中盤で山本の3点シュートで、この試合初めてリードを奪うなど接戦に持ち込んだ。56－56で突入した第4クオーターは、中盤から引き離され、終盤はファウルゲームを展開したが、力尽きた。

　越谷（東1位）は92－73で西宮（東3位）を下し、決着は第3戦にもつれ込んだ。A千葉（東1位）は青森（東5位）との初戦を104－68で大勝。佐賀（西1位）も福島（東4位）を74－56で破り、先勝した。

　満身創痍…終盤力尽きる

　熊本の今季の激闘が幕を閉じた。最後も主力のテレンス・ウッドベリーやベンジャミン・ローソンが故障明けで、満身創痍（そうい）の状況だった。全力を尽くしたが、勝利の女神を振り返らせるためには、あと少し力が足りなかった。

　序盤から長崎に先行される苦しい展開。それでも、「負けたら終わり」の大一番に全員が集中。第1戦で目立ったパスミスやターンオーバーを減らし、前半を37－38と食い下がり、第3クオーターは一時逆転に成功した。