
環境省指定の絶滅危惧種クロツラヘラサギが、越冬のため熊本市の上江津湖に飛来している。11日は、2羽がへらのような形をしたくちばしを水中に入れて餌をついばんだり、羽を広げて水浴びをしたりしていた。
朝鮮半島西海岸一帯を繁殖地とし、10月下旬ごろから九州沿岸などに渡る。江津湖では十数年前から見られるようになり、水前寺江津湖公園サービスセンターによると、今季は昨年11月中旬に初確認された。4月初旬ごろから繁殖地へ渡る。
日本クロツラヘラサギネットワークの高野茂樹代表(73)は「都市部に鳥の憩いの場がある環境を今後も守り続けてほしい」と話していた。(池田祐介)