障害児の避難助けます 県内企業、熊本地震機に補助具開発

熊本日日新聞 | 12月25日 09:51

重度障害児を運ぶ際の負担を軽くする「かかえあ」を紹介する山本智恵子さん(左)と有園義肢の實田健司さん=熊本市中央区
重度障害児を抱えて運ぶ際の負担を軽くする福祉用具「かかえあ」

 障害者のための機能的な衣服の開発や作製を手掛ける「ReFREL(リフレル)」(熊本市)と、医療・福祉器具を製作販売する有園義肢(八代市)が、障害児を抱えて運ぶ際の負担を軽くする福祉用具「かかえあ」を共同開発し、熊本市に10台を贈った。

 開発のきっかけは熊本地震。リフレル代表の山本智恵子さん(42)が、重度障害児の家族から避難を諦めた話を聞いた。人工呼吸器などの医療機器を付けたままでは、車いすで段差や亀裂ができた道路を移動するのは困難で、抱きかかえて運ぶにも複数の大人の補助が必要だったという。有事の際に簡単に使える補助器具があれば、と開発を思い立った。

 山本さんから依頼を受けた有園義肢の技術職人らが、何台も試作品を製作。障害児の母親らの要望も取り入れ、最少の手順で装着できるようにした。

 サイズは2種類で、新生児から140センチくらいの子どもまで対応。人工呼吸器を付けたまま首や上半身を安定させて運ぶことができ、足を伸ばした状態でも乗せられる。介助者の負担を減らすため腰と背中のベルトの位置を工夫し、大人1人でも抱いて運べるようにした。

 山本さんと有園義肢の義肢装具士、實田健司さん(44)が22日、熊本市役所を訪れ、「避難のモデルケースになるよう活用してほしい」と市に目録を贈った。市は子ども発達支援センターや市民病院などに配備する予定。

 来月中旬から、3万円前後でインターネット上のサイトで販売予定。サイト「refrel.org」。(志賀茉里耶)

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