熊本県は、3月に全線開業10周年を迎える九州新幹線を利用した観光客の呼び込みに力を入れる。鹿児島県やJR九州などと連携して旅行商品販売を促進するための事業費3千万円を2020年度一般会計補正予算案に計上した。
鹿児島県から熊本県への新幹線を利用した旅行商品に1商品当たり最大5千円を助成。その分、利用者が県内旅行を安く楽しめるようにする。
国の観光支援事業「Go To トラベル」終了後の実施を想定。4千人の利用を見込んでおり、県観光振興課は「コロナ禍で近場への旅行需要が高まっている。全線開業10周年や4月に開業する熊本駅ビルとの相乗効果で誘客を図りたい」としている。
また、JR西日本、JR九州、鹿児島県とともに関西圏からの誘客も強化。京阪神エリアの駅構内やホテルでPRイベントなどを開くほか、新幹線を利用した旅行商品の企画販売を支援する。(田上一平)