173センチ右腕、ナックルで勝負 がんばれサラマンダーズ 関西独立Lから加入の佐野

熊本日日新聞 | 02月05日 13:40

ブルペンで投球練習する佐野太河。後方は馬原孝浩投手ゼネラルマネジャー=山鹿市民球場

 産声を上げたばかりの熊本県内初のプロ球団、火の国サラマンダーズに希少なナックルボールを操る投手がいる。173センチの右腕から放たれる無回転のボールは上下左右に変化し、捕手さえ惑わす-。

 山鹿市民球場でのキャンプは4日、第1クールの最終日を迎えた。関西独立リーグ堺から加入した佐野太河はブルペンに入り、42球全てで得意のナックルボールを披露。「調子はいい感じ」と手応えを口にした。

 佐野はここまで、キャンプ2日目を除きブルペン入り。見守った馬原孝浩投手ゼネラルマネジャー(GM)は、「キャッチャーが捕れない球を投げる。面白いと思う」と評価する。

 中学時代は内野手で、浜松南高(静岡)2年で投手に転向。ナックルは「見せ球で投げる程度」だったが、千葉大2年だった3年前、テレビ番組で米大リーグ屈指のナックルボーラー、ウェイクフィールドの投球を見て「コツをつかんだ」。ボールの縫い目に指を掛けない投げ方に変えて精度が高まった。

 3年秋までで野球部を退部し、4年生となった昨年は堺でプレー。関西独立リーグは試合数が少ないため、「(約80試合と)公式戦が多く、ソフトバンク3軍とも対戦できる九州リーグ入りを決めた」と話す。

 馬原投手GMは佐野のナックルについて「棒球になることがある」。佐野も「無回転になる体の使い方の引き出しを増やし、ストライクゾーンに入る確率を高めること」を当面の目標に掲げる。

 「身長が高くないピッチャーでもプロで戦えることを示す」。日本野球機構(NPB)、そして米大リーグ入りを目指す22歳は、逆境に屈しない姿勢を見せるつもりだ。(植山茂、田中祥三)

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