もしもに備え、熊本市役所で消防訓練 新型コロナ対策で初の閉庁日実施
熊本日日新聞 | 2020年11月14日 16:00
熊本市の消防訓練が14日、市役所であり、消防局の隊員や管財課の職員ら約50人が消火や人命救助の手順を確認した。例年は800人規模で平日に訓練しているが、新型コロナウイルス感染対策で人数を制限した上、初めて閉庁日に実施した。
市役所7階のフロアで火災が発生したと想定。休日勤務していた庁内の自衛消防隊の職員が、消火器を使った初期消火や消防への通報の手順を確かめた。
初期消火に失敗したという設定で、中央消防署員がはしご車で高層階に取り残された職員らを救出。火元の7階フロアでは、逃げ遅れて倒れた人に見立てた75キロのダミー人形を、素早く安全な場所に移動させた。
訓練を見守った宮崎晶兆管財課長は「もしもの事態に対応するための、緊張感のある有意義な訓練ができた」と話した。(潮崎知博)