眠った漫画、ＮＰＯが寄贈呼び掛け　２２日に熊本市で譲渡会

　ＮＰＯ法人「熊本マンガミュージアムプロジェクト」（橋本博代表）と熊本日日新聞社が２２日に熊本市で開く漫画本の譲渡会に向け、一般家庭にも提供を呼び掛けたところ、十数件の申し出があった。橋本代表は「漫画が自宅に眠っている人はまだ多いはずなので、廃棄を防ぐためにイベント後も寄贈を受け付けたい」と語る。

　「チャリティー　マンガ譲渡会＆寄贈マンガ大募集！」は２２日午前１１時～午後３時、中央区のびぷれす広場で開く。希望者は１口３００円で漫画本１０冊を受け取ることができる（何口でも可）。売上金は、７月豪雨の復旧支援のため県に全額寄付する。

　譲渡会に出す本は同法人の所蔵分が中心だが、一般家庭に眠る漫画の単行本や雑誌の無償提供も呼び掛けている。これまでに十数件の協力申し出があり、送付や持ち込みなどで受け入れた。

　今年２月に亡くなった次男が遺した漫画本段ボール約５０箱分を寄せた北住文弘さん（９２）＝同区＝は「どう処分すればいいのか悩んでいた。喜んでくれる人がいるのなら良かった」と話している。

　譲渡会向けの寄贈は２０日まで同法人＝ＴＥＬ０９０（８４０９）７２３７＝で受け付けている。（園田琢磨）