2024年 読者が選ぶ 10大ニュース 結果発表

2024年 読者が選ぶ 10大ニュース 結果発表
熊本日日新聞社は、今回初めて「読者が選ぶ10大ニュース」を企画しました。
熊日電子版で読まれた数(PV数)を参考に、候補のニュースをピックアップ。
心に残ったニュースを最大五つ選んでもらい、ランキング化しました。

<募集期間> 2024年 12月16日(月)~12月20日(金)
<参加人数> 1427人
<投票数>  6090票
※1人最大5本まで投票可能

1位  

得票数806
八代亜紀さんお別れの会で、献花して別れを惜しむ人々=2月29日、八代市役所(上杉勇太)
八代亜紀さんお別れの会で、献花して別れを惜しむ人々=2月29日、八代市役所(上杉勇太)

八代亜紀さん死去(1月)
「演歌の女王」と呼ばれた八代亜紀さんが亡くなっていたことが分かり、県内は悲しみに包まれた。八代市出身で73歳だった。「舟唄」「雨の慕情」などヒット曲多数。熊本地震の被災地支援や社会貢献活動にも積極的に取り組んだ。
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読者からのコメント
  • 八代亜紀さんが亡くなられ非常に残念に思いました。熊本地震の時もいち早く駆けつけて住民の方達を勇気づけていただき、それ以外にもたくさん熊本のためにされた事を忘れられません。(70代、女性)
  • 亡き父親が大好きで歌っていた舟唄を、天国で歌い続けてほしいと思いつつご冥福をお祈りします。(50代、男性)
  • 八代亜紀さんの訃報は、とても残念だった。八代出身の大スターだが、明るく気さくな温かい人柄と魅力的な歌声は、忘れられることなく、人々の心に残り、歌い継がれることだろう。(60代、男性)
  • 八代亜紀さんは熊本愛にあふれた方でした。もっともっと、心に沁みるあの歌声を聴いていたかったです。(50代、女性)
  • 八代亜紀さんがお亡くなりになってからのニュースや特番などを観て、改めて熊本を愛してくださってたことに気付いた。まだまだお元気でたくさん歌って絵を描いて活躍してほしかったです。(50代、女性)

2位  

得票数705
量産を始めたTSMC第1工場=12月、菊陽町(石本智、ドローン撮影)
量産を始めたTSMC第1工場=12月、菊陽町(石本智、ドローン撮影)

TSMC工場が開所、第2工場も菊陽町に(2月)
半導体大手TSMCの日本初の工場が、菊陽町に開所した。TSMCは第2工場の建設も表明しており、両工場を合わせた投資額は約3兆円に上る見通し。岸田首相は財政支援を表明し、国内半導体産業強化への期待が高まった。
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読者からのコメント
  • 熊本県にとって久々のビッグニュース(未来へのビッグチャンス)で、いろいろな課題はあるものの将来へ期待感が持てる。(60代、男性)
  • 熊本の近未来に大きく影響する話題であり、政治・経済・交通・文化面で県民の生活や県の発展にかかわる問題を含んでいる。(60代、男性)
  • TSMC熊本進出に伴う水環境の将来的懸念及び交通渋滞は切実に実感している。(70代、男性)
  • 熊本が盛り上がるとうれしい半面、渋滞の深刻化など不便さを感じることも多い。(30代、男性)
  • 半導体企業の進出を熊本県経済の発展にいかせるのか、熊本県の力量がどうなのか関心がある。(70代、女性)

3位  

得票数512
熊本空港のリムジンバス乗り場で、全国交通系ICカードが使えないことを周知する九州産交バスのスタッフ=11月16日、益城町
熊本空港のリムジンバス乗り場で、全国交通系ICカードが使えないことを周知する九州産交バスのスタッフ=11月16日、益城町

全国交通系ICカード廃止、県内バスなど(11月)
熊本県内のバス・熊本電鉄5社が、Suica(スイカ)など全国交通系ICカードの使用を全国で初めて廃止。来年3月にクレカ等のタッチ決済導入予定だが、当面は現金か地域限定ICカードのみ。利用者からは困惑や不満の声も。
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読者からのコメント
  • 全国交通系ICカードの廃止は致し方無いとは思いつつも海外や他県から観光に来る人々が熊本のバスや市電等に乗車する際にドライバーさんがかなり困るのでは?(70代、女性)
  • 電車・バスで交通系ICが使用できなくなることは日常の不便を被る不満が残る一方で、システム更新時の高額な負担がのしかかる現実を知ることが出来た。(50代、男性)
  • 全国交通系ICカードの廃止そのものはやむを得ないと思うが、クレジットタッチ決済導入までにブランクがあり、その間は現金かくまモンのICカードのみしかダメだというのは全く利用者の立場にたってない。渋滞緩和のための公共交通機関利用促進に全く逆行する対応であると考える。(50代、男性)
  • 全国初の廃止であるが、公共交通を利用する側としては、存続のためには仕方ないことだと思う。(40代、男性)
  • 全国交通系ICカード廃止は、衝撃でした。時代に逆行しているし、タッチ決済への移行も、廃止と同時進行出来なかったのかが疑問でなりません。少しの期間とはいえ、不満、不信感が募ります。(40代、女性)

4位

得票数455
連日猛暑日を記録する熊本県内。花畑広場から加藤清正像にカメラを向けると、「逃げ水現象」が発生していた=8月7日午後1時過ぎ、熊本市中央区(上杉勇太)
連日猛暑日を記録する熊本県内。花畑広場から加藤清正像にカメラを向けると、「逃げ水現象」が発生していた=8月7日午後1時過ぎ、熊本市中央区(上杉勇太)

記録的猛暑、観測史上最高相次ぐ(10月)
今夏の熊本は猛暑が続き、熊本市は7~9月の平均気温が29.5度、猛暑日51日など観測史上最高を記録した。熱中症搬送者は過去最多、農畜産物にも影響し価格高騰。JRや熊本電鉄では線路や架線のトラブルも発生。
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読者からのコメント
  • 農家をしてるのでこの異常を超えた暑さは、今までの手入れでは農産物が元気に育ってくれない領域に入ってきたと、踏み込んだ危険を感じています。(40代、男性)
  • 「今日も暑いですね〜」というあいさつを毎日していたような気がします。これも地球温暖化の影響…?(50代、女性)
  • 毎年のように更新される猛暑、ゲリラ豪雨、地震など、自然災害が多い人間によってもたらされた環境破壊が子や孫の世代にどうなるのか非常に心配。(50代、女性)

5位

得票数346
水俣病関係団体との懇談を終え、足早に退室する伊藤信太郎環境相(中央)。右はマイクオフを釈明した環境省特殊疾病対策室の木内哲平室長=5月1日午後、水俣市の国立水俣病情報センター(谷川剛)
水俣病関係団体との懇談を終え、足早に退室する伊藤信太郎環境相(中央)。右はマイクオフを釈明した環境省特殊疾病対策室の木内哲平室長=5月1日午後、水俣市の国立水俣病情報センター(谷川剛)

環境省が水俣病患者団体の発言遮断(5月)
水俣病犠牲者慰霊式後の環境相と患者団体との懇談で、環境省職員が発言時間制限を理由にマイクの音を切った。「皆さまのお話をうかがう重要な機会」と述べた環境相の冒頭発言と裏腹の対応に、団体側は怒りをあらわにした。
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読者からのコメント
  • 患者の訴えを国に直接伝える機会なのに時間制限でマイクを切るとはとんでもない話で国に憤りを感じました。(50代、男性)
  • とてもひどくて許せないこと。環境省は被害者の話を、本当に聞く気などないとしか思えない。水俣病は行政の怠慢で起こった事件であるという意識がない。(60代、女性)
  • 環境省が発足した契機にかかわるものであるにもかかわらず、国の対応としてあり得ず、許されるものではない。(30代、その他)

6位

得票数335
2024年 読者が選ぶ 10大ニュース 結果発表

熊本県内18市町村「消滅可能性」(4月)
人口戦略会議が「消滅可能性自治体」を公表。天草市や球磨村など県内18市町村を「消滅可能性自治体」とした。20~30代女性の減少が根拠。一方、合志市など7市町村は「自立持続可能性自治体」に。
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読者からのコメント
  • 今後どのように対処していくのか、各市町村と県は協議し独自の計画なり対処の方向性を示すべきではないか。(60代、男性)
  • 実家のある球磨村の未来が気になります。豪雨が無くても人口減が続いていた状況でしたが、豪雨が追い打ちをかけ、ますます人口減が続いているようで未来が気になります。(70代、男性)
  • 地元が入っており、過疎化は実感していたがここまでとは。この先住み続けられるのかと考えた。(40代、女性)


7位

得票数319
熊本県の「くまもとで働こう推進本部」の初会合で意見を述べる木村敬知事(左から4人目)「一般事務や普通科は要らない」との発言があった。=8月20日、県庁
熊本県の「くまもとで働こう推進本部」の初会合で意見を述べる木村敬知事(左から4人目)「一般事務や普通科は要らない」との発言があった。=8月20日、県庁

木村知事「事務職は要らない」発言(8月)
木村敬知事は県の会合で、「一般事務や普通科は要らない」と発言した。事務職は求職者が多くAIに代替される可能性を指摘したが、その後発言を撤回し謝罪した。
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読者からのコメント
  • 木村知事には期待しているだけに無駄、不用意な発言が多いように感じる。経済的に大きなチャンスを迎えているだけに、まずは地道に実績を積んでほしい。(80代以上、男性)
  • 言葉使いに配慮が足りなかったものの、知事が言いたかった趣旨は理解できる。エッシェンシャルワーカーの確保・育成は今すぐにでも取り組み始める必要がある。(60代、男性)
  • 期待していた木村知事ですが、ちょっと残念な行動が多かった年でした。来年こそはさすが木村知事と思えるような行動を取っていただけることを期待しています。(60代、男性)

8位

得票数239
熊本市役所本庁舎の建て替え候補地とされるNTT西日本「桜町ビル」(中央手前)=6月、熊本市中央区(ドローン撮影、上杉勇太・馬場正広)
熊本市役所本庁舎の建て替え候補地とされるNTT西日本「桜町ビル」(中央手前)=6月、熊本市中央区(ドローン撮影、上杉勇太・馬場正広)

熊本市役所本庁舎、桜町移転方針を決定(9月)
熊本市議会は、市役所本庁舎の建て替え関連経費を含む補正予算案を可決。本庁舎は桜町のNTT西日本敷地に、中央区役所は花畑町別館跡地に移転し建て替え予定。合併推進債を活用し、新庁舎の設計等の手続きが本格化。
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読者からのコメント
  • 熊本市役所庁舎の建替えは反対署名が出て先に進みませんが、熊本地震を経験し、やはり頑強な市役所庁舎は必要だと思います。莫大なお金がかかりますが、すでに今の庁舎は建築から40年以上経っています。いずれ、どこかのタイミングで建替えが必要になってくるので、子供たちの未来のためにも、助成金を活用して建替えして欲しいと思います。(60代、女性)
  • 市役所の建替えについては、建替えありきで進んでいるように見え、署名などで届いている市民の声を顧みるつもりは無さそうに見えて残念。(50代、男性)
  • 熊本市役所のサクラマチ移転は全く納得できない。なんのためなのかきちんと説明してもらいたいし、市民の意見をもっとちゃんと聞いてほしい。(50代、女性)

9位

得票数236
商業地の基準地価の上昇率が全国1位だった大津町大津の商店街=9月
商業地の基準地価の上昇率が全国1位だった大津町大津の商店街=9月

大津町の基準地価、上昇率が全国一(9月)
2024年の基準地価で、大津町の商業地・工業地の上昇率がともに33.3%で全国1位となった。TSMC工場立地が影響し、菊陽町(商業地32.5%)も4位。県全体も3年連続上昇で、工業地は大幅アップ。
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読者からのコメント
  • 大津町の地価が上がる事で、一般の土地の固定資産税が、上がる事に懸念あり。(60代、男性)
  • 大津町は私の町と隣接していて、隣町の地価の上昇が日本一になり私の町もどんどん上昇していて今後の変化がとても心配。(50代、女性)
  • 大津菊陽方面の建築ラッシュによる様変わりには、本当に驚く。すこし恐怖すら感じる。(40代、男性)

10位 (同率)

得票数222
2月11日に開通した九州中央自動車道の山都通潤橋IC付近=山都町
2月11日に開通した九州中央自動車道の山都通潤橋IC付近=山都町

九州中央道、通潤橋ICまで開通(2月)
九州中央自動車道の山都中島西IC-山都通潤橋IC間(10.4km)が開通。熊本市役所-山都町役場の所要時間は8分短縮され66分に。災害対応、救急搬送、観光促進に期待。
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読者からのコメント
  • 山都町在住です。九州中央道の開通、通潤橋の国宝登録で山都町に足を運んでくれる方が増している実感があります。(40代、女性)
  • 高速道路が開通したおかげで、時間と距離が縮まった。会議や研修、帰省など楽になった。(50代、女性)
  • 建設に関わっていたので、無事開通したことが感慨深い。特に建設中は、熊本地震もあり、苦労したことを思い出します。(40代、男性)

10位 (同率)

得票数222
2025年2月末で閉店するイオン熊本中央店などが入る施設=9月、熊本市
2025年2月末で閉店するイオン熊本中央店などが入る施設=9月、熊本市

熊本市大江のイオン、2025年2月閉店へ(9月)
イオン九州は、老朽化のため「イオン熊本中央店」を2025年2月末で閉店すると発表した。1980年にダイエーとして開店した。従業員は近隣店舗に配置転換する方針。
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読者からのコメント
  • 大江のイオンは、その昔ダイエーだった頃によく利用していたので、びっくりしました。跡地の開発が近隣住民にとってより良きものになるよう楽しみにしております。(50代、男性)
  • 大江のイオン閉店はビックリしました。ダイエーの頃から買い物に行って親しんでいたお店なだけに寂しい気持ちになりました。(50代、女性)
  • イオンになる前からお世話になった場所なのでなくなると寂しくなるが再開発も楽しみです。(40代、男性)

次点

得票数213
2024年 読者が選ぶ 10大ニュース 結果発表

女子ゴルフ、21歳竹田が年間女王(11月)
女子ゴルフの竹田麗央プロが初の日本ツアー年間女王に。21歳、合志市出身。今季、国内4大大会2冠含む通算8勝。抜群の飛距離と正確なショットが武器。叔母は元賞金女王の平瀬真由美さん。母哲子さんもプロゴルファー。
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番 外 編

その他、ノミネート対象外でしたが、以下の話題についても印象に残っているニュースとして熊日読者のみなさんからコメントがありました。


【大津高が初の日本一】=12月
サッカーの高校年代の日本一を決める高円宮杯U-18プレミアリーグファイナルで、大津高が横浜FCユースを3-0で破り初優勝した。夏の全国高校総合体育大会、冬の全国高校選手権を含めた三大大会を制したのは初めて。


【「SL人吉」一般公開始まる】=11月
人吉市は、ラストランを終え引退した観光列車「SL人吉」の一般公開を始めた。JR九州から無償譲渡を受けた。市は2025年度中に格納庫を設け、動態展示に切り替える予定。


【熊本市電、トラブル相次ぐ】
熊本市電で運行トラブルが相次いだ。脱線をはじめ、ドアを開けたまま走行したり、赤信号を見落として交差点に進入したりするなど、2024年に発生したトラブルは16件に上った。