38歳の新米教師は元お笑い芸人 熊本・小国中の大野さん「国語と漫才の融合を」 軽妙なテンポに関西弁…時々スベる
熊本県小国町の小国中でこの1年、臨時採用の教員として国語を教えた熊本市出身の大野壮啓[まさひろ]さん(38)の前職はお笑い芸人。遠回りして教員免許を取った。固定観念にとらわれず、自由で楽しい学校-。そんな理想を描く新米教師は4月、札幌市の私立高の教師になる。
マリスト高から同志社大に進んだ。目立ちたがりで、卒業後は「有名になりたい」と、勢いだけで大阪の吉本興業タレント養成所に飛び込んだ。コンビを組んだ「いらんいらん」で、1度だけテレビ出演したものの鳴かず飛ばず。30歳でピン芸人になって再生を期したが、果たせなかった。
その後は、飲食店やカラオケ店など数え切れないアルバイトで食いつないだ。一方で人の話は聞かない、嫌になったら辞めるの繰り返し。「このままでは人生、進まない」と両親の仕事だった教職に向き合うことを決めた。高校や大学の頃は、理由もない反抗心から、かたくなに拒んでいた道だった。
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