【動画で詳しく解説】よみがえる阿蘇神社楼門 熊本地震から7年、今しか見られない光り輝く屋根
2016年4月の熊本地震。熊本県阿蘇市の阿蘇神社も、激しい揺れに襲われました。境内に六つある国の重要文化財に指定されている建物がすべて被害を受け、中でも楼門は倒れて全壊してしまいました。それから7年。最後まで復旧工事が続いていた楼門が、元の姿を取り戻そうとしています。阿蘇神社は3月5日から12日まで、一般見学会を開催。楼門の周囲を囲う素屋根の中に組まれた足場の上から、伝統的な技術の粋を集めた姿を紹介します。
楼門とは、神社や寺院の入り口にある、二階造りの門のこと。1階に屋根のないものを楼門と呼び、屋根があるものを二重門といいます。阿蘇神社の楼門は2層楼門になっていて、神と仏、神仏習合の特色を持っています。日本三大楼門には、茨城県鹿嶋市の鹿島神宮、福岡市の筥崎宮、そして阿蘇神社の三つといわれています。
復旧直後の姿として最も印象的なのは、光り輝く銅板ぶきの屋根でしょう。現在の楼門が建てられた江戸時代後期には、こけらぶきでした。その後、大正時代にヒノキの皮にふきかえられ、さらに昭和52年に現在と同じ銅板にふき替えられています。銅の板は、ふいた直後は光り輝いていますが、雨にうたれると落ち着いた色に変わってしまいます。光り輝く姿を見られるのは、ふき替えた直後に限られるのです。
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