「盤石」熊本市はなぜ敗れたのか? 熊日郡市対抗女子駅伝 20年大会、山鹿市が中高生布陣で薄氷V 今年は29日号砲【ランナー記者の目】

熊本日日新聞 2023年1月12日 17:00
1位でフィニッシュする山鹿市のアンカー池田菜々子(信愛女学院高)=2020年1月26日、熊本市中央区のびぷれす熊日会館前(横井誠)
1位でフィニッシュする山鹿市のアンカー池田菜々子(信愛女学院高)=2020年1月26日、熊本市中央区のびぷれす熊日会館前(横井誠)

 熊本の冬の風物詩ともいえる熊日郡市対抗女子駅伝が29日、郡市対抗熊日駅伝(男子)が2月12日にそれぞれ開催される。3年ぶりの公道でのレースとなる今回、栄冠はどこが手にするのか? 男子の玉名市代表として過去8回出場した経験がある熊日の岡本遼記者(26)が過去の大会のドラマを分析し、観戦ポイントをチェックした。

 ◇   ◇

 熊日郡市対抗女子駅伝は熊本市が過去7大会のうち6度優勝と、盤石の強さを誇る。過去の〝勝ちパターン〟を振り返ると、全7区間中、中盤4区で首位に立ち、後半の5区以降に強力な高校生や社会人を配置して逃げ切る展開が目立つ。選手層が厚く、距離が長い後半区間に有力選手が控えるため、前半区間を担う中高生が安心して走れるのも好結果の要因だろう。

 そんな中、過去7大会で熊本市を唯一破ったのが、20年に中高生だけの布陣で挑んだ山鹿市だ。熊本市の6連覇を阻止しての初優勝だった。中学生区間の1、2区を連続区間賞の首位でスタートすると、3区で2位に転落したものの、4区で逆転して19秒差で熊本市の猛追を振り切った。チームは17年から2位、3位、2位と上位をキープし続け、頂点をつかんだ。

 この年、熊本市は例年とは異なる区間配置を見せていたのもポイントだ。有力な実業団選手を3区で起用すると、区間新記録の好走で首位の山鹿市を逆転。同区間の通過タイムは、2015~19年の5連覇時よりも1分以上速かった。

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