「盤石」熊本市はなぜ敗れたのか? 熊日郡市対抗女子駅伝 20年大会、山鹿市が中高生布陣で薄氷V 今年は29日号砲【ランナー記者の目】
熊本の冬の風物詩ともいえる熊日郡市対抗女子駅伝が29日、郡市対抗熊日駅伝(男子)が2月12日にそれぞれ開催される。3年ぶりの公道でのレースとなる今回、栄冠はどこが手にするのか? 男子の玉名市代表として過去8回出場した経験がある熊日の岡本遼記者(26)が過去の大会のドラマを分析し、観戦ポイントをチェックした。
◇ ◇
熊日郡市対抗女子駅伝は熊本市が過去7大会のうち6度優勝と、盤石の強さを誇る。過去の〝勝ちパターン〟を振り返ると、全7区間中、中盤4区で首位に立ち、後半の5区以降に強力な高校生や社会人を配置して逃げ切る展開が目立つ。選手層が厚く、距離が長い後半区間に有力選手が控えるため、前半区間を担う中高生が安心して走れるのも好結果の要因だろう。
そんな中、過去7大会で熊本市を唯一破ったのが、20年に中高生だけの布陣で挑んだ山鹿市だ。熊本市の6連覇を阻止しての初優勝だった。中学生区間の1、2区を連続区間賞の首位でスタートすると、3区で2位に転落したものの、4区で逆転して19秒差で熊本市の猛追を振り切った。チームは17年から2位、3位、2位と上位をキープし続け、頂点をつかんだ。
この年、熊本市は例年とは異なる区間配置を見せていたのもポイントだ。有力な実業団選手を3区で起用すると、区間新記録の好走で首位の山鹿市を逆転。同区間の通過タイムは、2015~19年の5連覇時よりも1分以上速かった。
残り 602字(全文 1214字)
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツNEWS LIST
熊本のニュース-
「下城の大イチョウ」黄葉本番 小国町でちちこぶ祭り、ライブも
熊本日日新聞 -
運送業の魅力アピール 県トラック協会が国府高で出前授業
熊本日日新聞 -
秀岳館、全国へ 熊本県高校女子サッカー選手権 東海大星翔に5-1
熊本日日新聞 -
地震学び、手作り名刺を交換 上天草市の児童ら、南阿蘇村訪れ交流
熊本日日新聞 -
崇城大甲野ゼミ作品展【文化圏】
熊本日日新聞 -
県立特別支援学校、高等部の募集定員2減に 2025年度、県教委
熊本日日新聞 -
動物愛護の輪を広げたい 熊本市の画廊喫茶「南風堂」でチャリティー絵画展
熊本日日新聞 -
菊之池小伝統の「延寿太鼓」披露へ 菊池市 創立150年式典向け、児童ら猛練習
熊本日日新聞 -
学校の歴史調べ、ポスター作成 西合志第一小の児童ら、開校150年で
熊本日日新聞 -
熊本県立校、2例目のいじめ「重大事態」 県教委が調査へ 保護者意向で詳細は非公表
熊本日日新聞
STORY
連載・企画-
移動の足を考える
熊本都市圏の住民の間には、慢性化している交通渋滞への不満が強くあります。台湾積体電路製造(TSMC)の菊陽町進出などでこの状況に拍車が掛かるとみられる中、「渋滞都市」から抜け出す取り組みが急務。その切り札とみられるのが公共交通機関の活性化です。連載企画「移動の足を考える」では、それぞれの交通機関の現状を紹介し、あるべき姿を模索します。
-
学んで得する!お金の話「まね得」
お金に関する知識が生活防衛につながる時代。税金や年金、投資に新NISA、相続や保険などお金に関わる正しい知識を、しっかりした家計管理で安心して生活したい記者と一緒に、楽しく学んでいきましょう。
※次回は「損害保険」。11月14日(木)に更新予定です。