(30)古代の鍛冶技術 師に“入門”

愛媛大アジア古代産業考古学研究センター長 村上恭通「鉄の歴史を追い求めて」
熊本日日新聞 2022年5月12日 07:00
白鷹幸伯師匠の赤熱の工房=2005年(能田昭男氏撮影)

 下條信行先生の専門は弥生時代の磨製石器。一方の私は鉄器の普及。石から鉄へ、道具の変化に関する議論が頻繁に交わせる環境になった。この議論では木の伐採から加工に関わる斧[おの]や鑿[のみ]が重要である。石から鉄への変化を読みとることができるか...

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