空港アクセス鉄道3ルート 比較調査、2022年末までに 熊本県が方針

熊本日日新聞 | 2021年12月15日 11:43

空港アクセス鉄道について議論した県議会高速交通ネットワーク整備推進特別委員会=14日、県議会棟

 熊本県は14日、JR豊肥線と熊本空港(益城町)を結ぶ空港アクセス鉄道計画の整備ルートの再検討について、三つのルートの採算性などを比較する調査の結果を2022年末までにまとめる考えを明らかにした。

 県は三里木駅(菊陽町)から分岐して空港に向かうルートを軸に検討してきたが、世界的半導体メーカーの台湾積体電路製造(TSMC)の菊陽町進出が11月に決定。周辺環境の変化を踏まえ、新たに3700万円をかけて原水駅(菊陽町)と肥後大津駅(大津町)から分岐するルートも採算性や費用対効果などを追加調査する方針。

 この日の県議会特別委員会で、立憲民主連合の鎌田聡氏(熊本市2区)が「TSMC関連のアクセス鉄道利用がどれだけあるのか疑問」と慎重意見を述べたのに対し、自民党県議団の前川收氏(菊池市区)は「投資額8千億円、新規雇用1500人という過去最大級の企業進出。ルートの再検討も急いでやるべきだ」と推進姿勢を強調。県の高橋太朗企画振興部長は「来年中に必ず調査結果を(県議会に)報告する」と明言した。

 県は3ルートを再検討する理由について「原水駅は(TSMCの新工場に隣接する)セミコンテクノパークに最も近く、肥後大津駅は豊肥線の電化区間の終点」と説明。三里木ルート以外では、現在検討中の県民総合運動公園(熊本市東区)付近の中間駅設置が難しくなるとの見方も示した。(潮崎知博)

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