妊娠中の繁殖牛、阿蘇の草原に別れ 「熊本型放牧」今シーズン終了

熊本日日新聞 | 2021年11月27日 19:23

狩尾牧野に預けていた牛をトラックへと誘導する畜産農家ら=阿蘇市

 放牧地を持たない畜産農家が、春から秋にかけて熊本県阿蘇市の北外輪山の草原に妊娠中の繁殖牛を預ける今季の「熊本型放牧」が25日終わり、牛たちは農家に引き取られ、牧野を後にした。

 熊本型放牧は県畜産農協が1996年に始め、阿蘇市の狩尾と跡ケ瀬の2牧野組合が有料で預かっている。今季は4月下旬から、26戸の計234頭が利用した。牧野組合は草原を維持でき、畜産農家は飼料代の節約やふん尿処理が不要になるなどの利点がある。

 最終日の狩尾牧野(約680ヘクタール)では、41頭がのんびりと草を食べていたが、関係者に追い立てられると、名残惜しそうにトラックへと誘導されていった。

 6頭を預けていた宇城市の鍬柄茂徳さん(68)は「自然豊かな草原でいっぱい運動して、丈夫に育ってくれた。元気な子牛を産んでくれると思う」と目を細めた。(木村馨一)

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