「娘は心を殺された」 荒尾市いじめ、被害生徒の母親 報告書「事実と違う」

熊本日日新聞 | 2021年07月17日 08:09

「いじめ防止対策審議会」の最終報告書答申を受けて会見する女子中学生の母親=16日、荒尾市

 熊本県荒尾市の女子中学生が自殺しようとした問題を調査した市の「いじめ防止対策審議会」が、同級生からのいじめとの直接的な因果関係を否定したことを受けて16日、生徒の母親が市内で会見し「娘は心を殺されたのに、なぜいじめと関係がないのか」と訴えた。

 審議会(八ツ塚一郎会長)は13日、生徒の行為について「いじめによる精神的苦痛が影響した」とし、いじめが自殺しようとした直接の原因ではないとする最終報告書を答申した。生徒や親族の聞き取りは「生徒は転校先の環境適応を優先すべき」として、実施しなかった。

 母親は会見で「いじめ以外にストレスはない」と主張。「現在の娘は落ち着いている。事実を語りたがっていたが、聴取がなく落胆。何も言う気になれなくなった、と話していた」と述べた。

 最終報告書に、加害生徒1人が母親に謝罪したとあることに「謝罪は誰からも一度もない」とし、「事実と違う点は文書で市教委に提出する」とした。

 審議会は学識者や弁護士ら5人で構成。最終報告書は、昨年6~10月の複数生徒による「死ね」「近づくな」との暴言など4件をいじめと認定した。生徒は2回にわたって自殺をしようとし、今年2月に転校した。(樋口琢郎)

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