国スポで野球7回制導入へ 高野連、甲子園大会は議論継続

日本高校野球連盟は21日、大阪市内で理事会を開き、今秋に滋賀県で開催される国民スポーツ大会で7イニング制を導入することを決めた。3月4日の国民スポーツ大会委員会で正式決定する。甲子園大会については議論を継続する。
高校野球では過度な暑さの中での試合や連戦、投球数過多など、選手の健康管理が大きな課題となっている。国スポは夏の甲子園大会の上位校などから8校が選ばれて出場。日程の制約が大きく、1試合を9回から7回に短縮することで試合間隔などに余裕が生まれると期待される。
年代別の国際大会などは7イニング制で争われているが、国内での採用については関係者やファンから賛否両論がある。日本高野連は昨年にワーキンググループを設置して利点や問題を整理。今年は「7イニング制など高校野球の諸課題検討会議」が始まり、今回の変革はその提案による。話し合いを重ね、年内に甲子園大会を含めて対応策をまとめる方針。国スポを経て関係者や指導者の意見を集めるなどし、7イニング制を本格導入するかどうかの判断材料とする。