能登半島にトキ放鳥へ、本州で初 26年度上半期、復興シンボルに

共同通信 2025年2月14日 20:28
 トキ=2020年3月、石川県能美市のいしかわ動物園
 トキ=2020年3月、石川県能美市のいしかわ動物園
 新潟県佐渡市で飛ぶトキ=2017年(環境省提供)
 新潟県佐渡市で飛ぶトキ=2017年(環境省提供)

 環境省は14日、国の特別天然記念物トキの放鳥を石川県の能登半島地域で2026年度上半期に実施する方針を決めた。生存率が高いとされる6月上旬を目指す。専門家検討会が妥当と判断した。本州での放鳥は初。

 石川県は能登半島地震からの復興プランで、放鳥を象徴的プロジェクトとして位置付けている。1970年に本州最後のトキが能登地域で捕獲された歴史もあり、受け入れに向けて環境整備を進めている。

 検討会は、能登地域の水田の調査結果から、餌となるカエルやタニシなどが数多く生息し、放鳥できると判断した。一方で、イノシシ用の電気柵によるトキの感電を懸念する委員の声もあった。

 座長で山階鳥類研究所副所長の尾崎清明氏は検討会後の取材に「能登の放鳥をきっかけに、全国でこうした動きが広がってほしい」と話した。

 環境省によると、放鳥するのは新潟県佐渡市の佐渡トキ保護センターなどで繁殖させた個体。1回当たり最大20羽とし、具体的な放鳥場所は今年7月ごろまでに決める。

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