「流氷が来ない!」観光地困惑 冬の風物詩、北風弱く遅い南下
北海道・オホーツク地方の冬の風物詩、流氷の訪れが遅れている。地元の気象台によると、1月までに沿岸から肉眼で確認できなかったのは1946年以降で過去6回あり、2020、23年も2月にずれ込んだ。今年は流氷ができるオホーツク海で北風が弱く南下が遅くなったといい、流氷を観光の目玉に据える地元関係者は困惑する。
「集客に影響が出る。早く来て、と祈るしかない」。流氷を砕いて進む観光船「ガリンコ号」の運航会社の佐賀司営業係長はそうこぼす。
オホーツク海沿岸部では流氷を利用した体験型観光が盛ん。佐賀係長によると、今季は訪日客を中心に客足は堅調だが、肝心の流氷がなく「運が良ければアザラシが見える」と案内している。
網走地方気象台は例年、気象台から肉眼で確認した日を「流氷初日」としている。流氷初日の平年値は1月22日で、最も遅かったのは1993年の2月10日。
自然観察ツアーを手がけるピッキオ知床は、流氷の上を歩くツアーを中止し、森の中を歩く形に変えた。担当者は「流氷が来ないことにはどうしようもない」と声を落とす。
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツNEWS LIST
全国のニュース 「暮らし・話題」記事一覧-
国立公園で「御朱印」イベント 36種類、訪日客分散狙い
共同通信 -
オンラインで納税しておくれやす 舞妓さんもスマホで確定申告
共同通信 -
赤ちゃんペンギンふわふわ 青森・浅虫水族館で公開
共同通信 -
モンハンのキャラ、サイバー啓発 大阪府警、アイルーが一日課長
共同通信 -
墨の原料「松煙」継承へ 存続危機、奈良で職人が生産挑戦
共同通信 -
山梨産和紙で妊娠中ドレス 「伝統知って、思い出に」
共同通信 -
洋菓子の日本代表「やりきった」 国際大会連覇し記者会見
共同通信 -
三井住友銀行がスマホゲーム提供 金融、経済の知識を学習
共同通信 -
片手で食べるのり弁当など販売 万博出展のほっかほっか亭
共同通信 -
24年外国人旅客、過去最多 成田空港、2179万人
共同通信