米厚生長官の人事案否決を キャロライン氏「危険」
【ワシントン共同】キャロライン・ケネディ元駐日米大使は28日に発表した動画で、いとこでトランプ大統領が厚生長官に指名したロバート・ケネディ・ジュニア氏について「不適格だ」とし、上院に人事案を否決するよう求めた。医療行政の経験がない上、ワクチンへの見解が「危険」で倫理観も欠けていると酷評した。
ジュニア氏は29日に上院の委員会で人事承認に向けた公聴会に臨む。ワクチン懐疑派で、民主党に加え、共和党の一部からも資質が疑問視されている。
キャロライン氏は、ジュニア氏が自身の子どもには予防接種を受けさせながら、ワクチンに関する陰謀論を流布し、ほかの親に子どもへの接種を思いとどまらせていると指摘。ジュニア氏によって親族が麻薬中毒になったなどとし「絶望と暴力に満ちたゆがんだ光景だった」と話した。
ジュニア氏に米国人の健康を管理する立場に就く資格はないと糾弾。キャロライン氏の父ジョン・F・ケネディ大統領も、ジュニア氏の厚生長官就任に「嫌悪感を抱くだろう」と語った。