陥没にトラック転落、救助難航 埼玉・八潮、74歳の安否不明

共同通信 2025年1月29日 10:14
 陥没でできた穴から引き上げられるトラックの荷台部分=29日午前1時7分、埼玉県八潮市
 陥没でできた穴から引き上げられるトラックの荷台部分=29日午前1時7分、埼玉県八潮市
 道路が陥没した現場で続けられる救出作業=28日、埼玉県八潮市(共同通信社ヘリから)
 道路が陥没した現場で続けられる救出作業=28日、埼玉県八潮市(共同通信社ヘリから)

 埼玉県八潮市の県道交差点で道路が陥没しトラックが転落した事故から一夜明けた29日、地元消防は、運転手とみられる男性1人の救助活動を続けた。県によると、男性は74歳。陥没でできた穴には水がたまり、運転席部分が土砂に埋まった状態で、作業は難航している。消防によると、同日未明には大型クレーンなどを使い荷台部分の引き上げを完了したが、運転手の安否は分かっていない。

 県警によると、未明の作業中、現場近くの道路で新たに幅3メートルほどの陥没が発生。地下にガス管が通っており、パトカーが「近隣住民の方は避難をお願いします」と呼びかけるなど、緊迫した雰囲気に包まれた。

 大野元裕知事は29日午前、報道陣の取材に「下水道管内の土砂が押し流されたとみられ、陥没が拡大する可能性を否定できない」と述べた。

 消防によると、穴は幅約10メートル、深さ約6メートルとみられる。陥没はトラックの通過直前に発生したという。当初、男性は意識があり会話ができる状態だったが、28日午後1時ごろを最後にやりとりができていない。

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