フジテレビ、強まる社内の批判　港浩一社長の責任論噴出

　芸能界から引退した中居正広さん（５２）の女性トラブルにフジテレビ社員の関与が報じられた問題で、同局内部で上層部への批判や怒りの声が強まっている。４時間半に及んだ２３日の社員向け説明会では、港浩一社長の責任論も噴出。労働組合は「経営体制の刷新」を求める意見書を提出した。第三者委員会の設置とオープンな記者会見の開催は決まったが、社員の信頼回復は容易ではない。

　２３日に社内のスタジオで、非公開で行われた説明会。同局の報道番組「Ｌｉｖｅ　Ｎｅｗｓ　イット！」は「番組の判断」とした上で、会場前から生中継で港社長の発言内容などを速報した。

　キャスターは、社員から港社長の責任に対する「厳しい問いただし」があったことなど質疑応答を詳細に伝え、説明会そのものが「社員からの声を受けて実施された」と強調。関係者によると「経営陣の総入れ替えをしなければいけない事態だ」と強い危機感をあらわにする社員もいた。