強制送還「何百万人も送り返す」 米政権、入国手続き打ち切り

共同通信 2025年1月21日 19:59
 20日、メキシコ北部ティフアナで、米国境警備当局との面会予定をキャンセルされて落ち込むコロンビア女性(AP=共同)
 20日、メキシコ北部ティフアナで、米国境警備当局との面会予定をキャンセルされて落ち込むコロンビア女性(AP=共同)

 【レイノサ、シカゴ共同】トランプ米大統領は20日、強硬な不法移民対策を相次ぎ発表した。不法移民の入国阻止に乗り出すと表明し、目玉となる大規模強制送還については「何百万人もの外国人犯罪者を送り返す」と主張。メキシコ北部ではバイデン前政権下で導入された制度に基づいて米入国を目指していた人々が、政権交代した途端に手続きを打ち切られ、絶望が広がった。

 トランプ氏は演説で「不法入国した危険な犯罪者」がこれまで政府の政策によって保護されてきたと強調。米国に難民申請する人々をメキシコに待機させる政策を復活させ、不法移民を拘束後に裁判手続きまで釈放する「キャッチ・アンド・リリース」の慣行を廃止する大統領令に署名した。

 メキシコから米国を目指す人々の多くは前政権下の制度に基づき、難民申請のための手続きを入国前に申し込んで待機していた。この制度は20日、トランプ氏の大統領令を根拠に打ち切られた。手続きの進展を待っていたホンジュラス人のカルロス・エルナンデスさん(21)は「言葉がない」。涙を流す女性もいた。

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