大学生がスマホ操作を指南、福岡 悩めるお年寄りの支援好評
デジタルディバイド(情報格差)に苦しむお年寄りを支援しようと、福岡市の大学生有志らが運営する「スマホ相談くらぶ」が好評だ。月に1度のペースでお年寄りにスマートフォンアプリの使い方などを指南。昨秋始めたばかりだが、操作方法を親身に教えてくれる孫世代の助けを求め、毎回予約がほぼ埋まる状態が続いている。
18日午前、福岡女学院大(福岡市南区)の学生や市職員ら10人弱が福岡県春日市庁舎1階のホールに集まった。机を3卓置き、相次いで訪れる高齢者に約30分刻みで対応していた。
お年寄りの質問に答え終わったばかりの同大の久保さくらさん(21)は「自分が当たり前にやっている操作でも、説明しようとすると難しい」と悩ましげ。アプリの消し方などを尋ねていた同市の内野せつ子さん(71)は「教えてくれて助かった」と目を細めた。
持ち込まれる相談は、航空券の予約方法やメール送信の仕方など多岐にわたる。同大の担当者は「対応力がついてきて、学生たちも教え方が上手になってきた。今後も続けていきたい」と話した。