ブラジルで深まる分断 議会襲撃から2年、政変計画も

共同通信 2025年1月8日 20:41
 ブラジルのボルソナロ前大統領(ロイター=共同)、ルラ大統領(ゲッティ=共同)
 ブラジルのボルソナロ前大統領(ロイター=共同)、ルラ大統領(ゲッティ=共同)

 【サンパウロ共同】ブラジルでボルソナロ前大統領(69)の支持者が連邦議会などを襲った三権中枢襲撃事件から8日で2年。事件の背後で、ボルソナロ氏らがルラ現大統領(79)の暗殺を含むクーデターを計画していたことが昨年判明した。来年の大統領選に向けた動きも本格化し、政治的な分断は深まるばかりだ。

 事件のきっかけは、当時現職の右派ボルソナロ氏が僅差で左派ルラ氏に敗れた2022年大統領選。偽情報が飛び交い分断が深刻化した。選挙不正を示唆するボルソナロ氏に呼応した支持者約4千人が事件を起こした。

 警察は24年、権力維持を目的にクーデターを企てていたとしてボルソナロ氏や閣僚経験者ら計40人を告発。暗殺や偽情報拡散、扇動など役割を分担し準備を進めていたとされ、検察が起訴の是非を検討している。

 ボルソナロ氏は30年まで被選挙権が停止されているが、信奉するトランプ次期米大統領の存在を追い風に、返り咲きを目指す。雑誌のインタビューで「次期大統領選に出馬する。権利の剥奪は不当であり迫害だ」と主張した。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「国際」記事一覧