韓国旅客機事故、原因究明に時間 179人が死亡、発生1週間
【ソウル共同】韓国南西部の務安国際空港で179人が死亡した旅客機事故から5日で1週間。鳥と衝突するバードストライクがあったとしてもなぜ着陸に使う車輪が作動しなかったのか。機体に不備があったとの見方や整備や管制が適切でなかった可能性も指摘される。当局が調査を進めているが、原因究明には時間がかかりそうだ。
事故は12月29日に発生。韓国のLCCチェジュ航空の旅客機は、着陸直前にバードストライクがあったとして救難信号を発信。着陸をやり直した際に車輪が作動せず滑走路に胴体着陸を試み、空港の外壁に激突して炎上した。
主な焦点は、なぜ車輪が出なかったのかという点だ。韓国の専門家などは映像や運航経路から、バードストライクによりエンジンが正常に動かなくなった可能性を指摘する。ただ、車輪が作動しなかったこととの因果関係は不明の上、車輪は手動で操作することも可能とされる。
韓国当局は米当局と合同で調査を進めている。回収したフライトレコーダーは損傷が大きく韓国での解析が難しいため、米運輸安全委員会で分析する予定だ。