維新提唱の1人区「予備選」に壁 参院選、野党内の反応鈍く

共同通信 2025年1月3日 17:26
 「予備選」実施に待ち受ける壁
 「予備選」実施に待ち受ける壁

 日本維新の会が夏の参院選改選1人区で呼びかけている野党の「予備選」に複数の壁が待ち受ける。与党に対抗する野党一本化の手法として吉村洋文代表が提唱したものの、他の野党の反応は鈍く、維新内にも異論がくすぶる。実施方法も難しく、実現は見通せない。

 吉村氏が予備選を打ち出したのは昨年11月の代表選だ。「参院でも少数与党に追い込むため、与野党一対一の構図をつくる」と意気込み、今月の通常国会が始まるまでに素案を提示する意向も表明している。従来立憲民主党などが目指した一本化調整と異なるのは、公開ルールで候補を1人に絞る点だ。「選挙目当ての野合」との批判を回避する狙いがある。

 立民の野田佳彦代表はすぐ「話を聞いてみたい」と呼応した。ただ、一本化の方向性を「路線は全く同じだ」と歓迎しつつ、予備選には「一つのアイデア」と語る以上に踏み込んでいない。立民内でも幹部の一人は「全野党の参加が前提になる」と懐疑的だ。

 国民民主党は改選1人区への擁立が限定的だとして「基本的に関係ない」(玉木雄一郎代表=役職停止中)との立場だ。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「政治」記事一覧