強制収容日系人に大統領市民勲章 帰郷と生活再建に貢献
【ワシントン共同】米政府は2日、1940年代に日系人強制収容の不当性を訴えた故ミツエ・エンドウさんに、バイデン大統領が大統領市民勲章を授与すると発表した。「多くの日系米国人の帰郷と生活再建を可能にした」と評価した。
日系2世のエンドウさんは20年、カリフォルニア州生まれ。地元行政機関に就職したが、41年12月の旧日本軍による真珠湾攻撃を機に日米が開戦した後、日系人だったため解雇され、強制収容所に入れられた。
収容に異議を唱えて提訴し、日系人解放に道を開く最高裁判決を勝ち取った。収容所を出た後、中西部シカゴで暮らし、2006年にがんで亡くなった。