ガザ・人道地区空爆、11人死亡 赤ちゃん凍死7人に
【エルサレム共同】イスラム組織ハマスの掃討作戦を続けるイスラエル軍は2日、「人道地区」に指定しているパレスチナ自治区ガザ南部ハンユニス西方マワシ地区を空爆した。パレスチナ通信によると子どもを含む11人が死亡した。ガザでは厳しい寒さで乳児や新生児の凍死が相次いでおり、中東メディアは2日、凍死した赤ちゃんが7人になったと伝えた。
国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は昨年12月31日、イスラエル軍がガザの医療施設への攻撃を繰り返したことで医療体制が「崩壊寸前」に追い込まれたとする報告書を公表した。病院を意図的に攻撃、破壊するのは戦争犯罪だとイスラエルに警告した。
報告書によると、2023年10月の戦闘開始から24年6月までの間、ガザ地区内の少なくとも27病院と12診療所に計136回の攻撃があった。イスラエル軍が2回にわたり大規模作戦を実行した地区最大のシファ病院では三つの集団墓地が見つかり、約80人の遺体が収容されたという。
AP通信は、2日のマワシ地区への攻撃でガザの警察関係者らも死亡したと伝えた。