川崎重工業の架空取引17億円 防衛省、過剰分返納要求へ

共同通信 2024年12月26日 06:05
 防衛省
 防衛省

 海上自衛隊の潜水艦修理契約に絡み、川崎重工業が架空取引で資金を捻出し海自側に金品を提供していたとされる問題で、防衛省が実施した特別防衛監察の中間報告の概要が判明した。川重の架空取引は2018年度から6年間で計約17億円に上ったと指摘。川重はその分も経費の一部として計上し、防衛省に報告していた。防衛省は川重を厳重注意し、過剰分を返納させる方針。関係者が25日明らかにした。

 中間報告は近く公表する。防衛省は、海自側の倫理規定違反に関して引き続き調査を行う。防衛省・自衛隊では、特定秘密の不適切運用やパワハラなどの不祥事で7月に海自トップの海上幕僚長を含む218人が処分されている。

 中間報告によると、川重の工事担当者は架空取引により仕様書にない物品を調達。支払代金の一部を裏金としてプールした。自ら使ったほか、潜水艦乗員から要望のあった艦内用の備品を購入したり、乗員への飲食代に充てたりした。

 防衛省は再発防止策として、潜水艦修理の契約方法を見直し、架空取引を防ぐための制度改正を行う方針だ。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「政治」記事一覧