日航機、冷静な行動で全員脱出 致命的損傷なく、運輸安全委報告
海上保安庁機との衝突事故で炎上した日航機からは、379人全員が短時間で脱出した。運輸安全委員会の経過報告によると、日航機は海保機に乗り上げ、胴体下部をこすりながらも通過する形となり「致命的」な損傷を避けられた。客室乗務員や乗客が冷静に行動したことも要因だとしている。
海保機と衝突した際、日航機は両翼のエンジンなどを損傷。主脚が折れなかったため横転せずに走行し、滑走路を外れて草地で停止した。だが、火災が発生し、右のエンジンは止まらないままだった。
機内の煙と刺激臭が濃くなる中、乗務員は乗客を落ち着かせ、火災が及んでいない最前方の両側のドアから脱出できると判断。スライドでの避難を始め、他のドアを乗客が開けないよう、離れずに注意を払った。
その後、状況が切迫してきたため、乗務員が自らの判断で最後尾の左側ドアも開け、機体の停止から約10分で脱出を完了させた。乗客も冷静さを保ち、周囲に追随して脱出しようとせず、自席にとどまって指示を待つ人もいた。
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツNEWS LIST
全国のニュース 「社会」記事一覧-
準詐欺容疑で元佐賀市議再逮捕 心神耗弱女性から現金だまし取る
共同通信 -
元佐賀市議を準詐欺容疑などで再逮捕
共同通信 -
北陸新幹線が一時見合わせ 異常音、客が線路に降車
共同通信 -
北陸新幹線が運転再開
共同通信 -
製薬会社が立民・原口氏を提訴 ワクチン巡る発言「名誉毀損」
共同通信 -
身体測定で虐待の兆候なし 北海道・小樽の小学生女児暴行死
共同通信 -
東京国税局、職員2人を停職 窃盗や勤務中の馬券購入で
共同通信 -
災害ボランティアに実費支給 自治体依頼時、活動を後押し
共同通信 -
生活保護、障害者ら車利用を拡大 通院限定見直し、買い物可能に
共同通信 -
北陸新幹線が走行中に異常音、運転見合わせ
共同通信