ホンダ・日産が統合協議 世界3位、三菱自合流も
ホンダと日産自動車が経営統合に向けた協議を始めたことが18日、分かった。日産と企業連合を組む三菱自動車も合流する見込み。持ち株会社を設立し、傘下に入る方向で検討する。統合が実現すれば、販売台数でトヨタ自動車グループ、ドイツのフォルクスワーゲン(VW)グループに次ぐ世界3位の巨大グループとなる。国内勢力は、ダイハツ工業などを抱えるトヨタグループと二つに集約される。
23日にも発表する方向で調整している。関係者の間では、販売不振で経営が悪化した日産に台湾の電子機器受託生産大手の鴻海精密工業が買収提案していると取り沙汰される。日産は買収を阻止するため、ホンダとの統合にかじを切った可能性がある。
世界の自動車産業は、電気自動車(EV)の中長期的な需要拡大を見込む。開発コストが大きい市場を、米テスラや中国勢が席巻する。日本勢は出遅れており、ホンダと日産は3月にEV分野などで経営資源を共有する戦略提携の検討を発表し、具体策を話し合ってきた。