辺野古沿岸部に土砂投入から6年 移設計画、反対なお根強く

共同通信 2024年12月14日 10:06
 沖縄県名護市辺野古の沿岸部で始まった政府による埋め立て用土砂の投入作業=2018年12月14日
 沖縄県名護市辺野古の沿岸部で始まった政府による埋め立て用土砂の投入作業=2018年12月14日
 米軍普天間飛行場移設に向けた工事が続く、沖縄県名護市辺野古沖の大浦湾=14日朝
 米軍普天間飛行場移設に向けた工事が続く、沖縄県名護市辺野古沖の大浦湾=14日朝

 政府が、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先として名護市辺野古の沿岸部南側で土砂投入を始め14日で6年となった。防衛省は8月、辺野古東側の大浦湾での護岸造成に向け、金属製のくいの打ち込みを開始。年内にも、大浦湾側の海底に広がる軟弱地盤の改良に着手する。一方で、計画に反対する声も根強い。

 午前9時半ごろ、曇り空の下、埋め立て海域近くの海上では移設反対の市民ら約20人が小型船やカヌーに乗り込み「サンゴ殺さないで」「辺野古の海に土砂を入れるな」と書かれた横断幕などを掲げた。土砂運搬船やダンプカーが行き交う中「美ら海壊すな」とシュプレヒコールを上げた。

 防衛省沖縄防衛局によると、南側では予定する土砂量の約99・5%となる約318万立方メートルを投入。ただ、大浦湾側も合わせ約2020万立方メートルの土砂が必要で、全体の約16%を終えたに過ぎない。

 一連の工事が完了するのは2033年の予定。施設引き渡しのための米側との調整に、さらに約3年かかる見通し。

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