大西熊本市長「個人献金で問題ない」 政治資金報告書住所欄に企業所在地記載で説明
熊本市の大西一史市長は11日、自身の政治資金管理団体の収支報告書で個人献金の寄付者の住所欄に企業や団体の所在地が数多く記されていたと伝えた熊本日日新聞の報道を受け、政治資金規正法が禁じる企業・団体献金の疑いを否定して「個人献金であり、問題ない」と述べた。市役所で報道陣の取材に答えた。
大西市長は報告書に記載したのは「寄付者が申告した住所」と説明した上で、「勤務先を書くことが問題なのか県選挙管理委員会に確認している」と話した。寄付者との関係については「市の事業を受注している会社の人もいるだろう。それで私が有利に働くよう指示したことはない」と強調した。
大西市長の資金管理団体「新世代政経懇話会」が県選管に提出した2018~23年分の収支報告書によると、6年間で520件・総額約5964万円の個人献金を受けた。熊日が寄付者の記載住所を調べた結果、7割超の381件・計4332万円分で企業など法人の所在地と一致した。
規正法は政治家の資金管理団体への企業・団体献金を禁止し、「寄付をした者の氏名、住所及び職業」を報告書に記載するよう求めている。(植木泰士)
◆「透明性は誰よりも重視」 大西市長・一問一答
残り 779字(全文 1291字)
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツNEWS LIST
熊本のニュース-
【速報】国道3号、大雪で通行止め 八代市日奈久~水俣市陣内
熊本日日新聞 -
特殊詐欺対策に防犯電話機を 購入世帯へ熊本県警がギフトカード 自動通話録音機など
熊本日日新聞 -
慶誠高、知事に準V報告 バスケウインターカップ女子 熊本県庁
熊本日日新聞 -
「ひなまつり」原点の専徳寺も参加 人吉球磨の旅館などで観光キャンペーン
熊本日日新聞 -
【速報】九州道、八代-えびの間で通行止め
熊本日日新聞 -
2月5日朝刊・音声ニュース
熊本日日新聞 -
【解説】時間ない、面倒だから…大腸がん検診の受診率上がらず 熊本市、内視鏡検査の無償化検討
熊本日日新聞 -
【独自】大腸がん内視鏡検査、熊本市が無償化検討 実現なら全国初 50代後半対象に25年度から
熊本日日新聞 -
【阿蘇市の課題~市長選を前に㊦】渋滞ひどい…観光楽しめず 満足度向上へ次の一手は
熊本日日新聞 -
【選挙ファイル】多良木町長選 若さアピール、大差で制す
熊本日日新聞
STORY
連載・企画-
移動の足を考える
熊本都市圏の住民の間には、慢性化している交通渋滞への不満が強くあります。台湾積体電路製造(TSMC)の菊陽町進出などでこの状況に拍車が掛かるとみられる中、「渋滞都市」から抜け出す取り組みが急務。その切り札とみられるのが公共交通機関の活性化です。連載企画「移動の足を考える」では、それぞれの交通機関の現状を紹介し、あるべき姿を模索します。
-
学んで得する!お金の話「まね得」
お金に関する知識が生活防衛やより良い生活につながる時代。税金や年金、投資に新NISA、相続や保険などお金に関わる正しい知識を、しっかりした家計管理で安心して生活したい記者と一緒に、楽しく学びましょう。
※この連載企画の更新は終了しました。1年間のご愛読、ありがとうございました。エフエム熊本のラジオ版「聴いて得する!お金の話『まね得』」は、引き続き放送中です。