熊本市電、赤信号を見落とし交差点進入 今年のトラブル13件目

熊本日日新聞 2024年11月9日 18:19
熊本市電の運行トラブルを受け、謝罪する井芹和哉交通事業管理者(中央)ら=9日、熊本市中央区
熊本市電の運行トラブルを受け、謝罪する井芹和哉交通事業管理者(中央)ら=9日、熊本市中央区

 熊本市交通局は9日、市中央区の九品寺交差点で停車していた市電が赤信号を見落として交差点内に進入したと発表した。今年判明した市電の運行トラブルは13件になった。

 交通局によると、9日午前6時22分ごろ、交差点で信号待ちをしていた上熊本発健軍町行きの車両(1両編成)が、自動車が左折できる矢印信号が点灯したのを誤認して直進した。目撃者から連絡があり、交通局はドライブレコーダーの映像からインシデントに当たると判断した。

 50代の男性運転士は「赤信号という認識はなかった」と話しているという。運転士と乗客1人にけがはなかった。

 交通局は相次ぐ運行トラブルを受け、9月に国土交通省九州運輸局から改善指示を受けた。安全管理体制の見直しの一環で、今月1日、専任の安全統括管理者を置いたばかりだった。

 記者会見した井芹和哉交通事業管理者は「安全対策に取り組んでいるさなかで、大変申し訳ない」と陳謝。島田裕士安全統括管理者は「赤信号では止まるという意識を再度徹底するとともに、原因や背景を分析し、長い目で見た対策を考えたい」と述べた。(馬場正広)

熊本市電、赤信号を見落とし交差点進入 今年のトラブル13件目

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
熊本の交通