米韓声明から「非核化」消える 北朝鮮の核容認と波紋

共同通信 2024年11月3日 16:58
 米ワシントンの朝鮮戦争参戦記念碑を訪れた米国のオースティン国防長官(右)と韓国の金龍顕国防相=10月30日(韓国国防省提供・共同)
 米ワシントンの朝鮮戦争参戦記念碑を訪れた米国のオースティン国防長官(右)と韓国の金龍顕国防相=10月30日(韓国国防省提供・共同)

 【ソウル共同】米韓が10月30日に開いた両国防相による定例安保協議(SCM)後の共同声明で、北朝鮮の「非核化」という文言が消え、韓国で波紋が広がっている。米国が北朝鮮の核保有を認めた上で、核軍縮を重視する方針に転換するのではないかと疑われているためだ。「非核化」は2016年の声明から使われてきた。文言のない声明を受け入れた韓国政府への批判も出ている。

 SCMは米韓国防相が1、2年に1回ほど開く定例の協議で、終了後に声明を出してきた。今回はワシントン近郊で行われ、今後の合同軍事演習に北朝鮮の核兵器使用への対応を想定した「現実的なシナリオ」を盛り込む方針を決めた。一方、16年以降「北朝鮮の非核化」や「朝鮮半島の非核化」を目指すと明記していたのが、「核開発を思いとどまらせ、遅らせる努力を続ける」との表現になった。

 SCM翌日の米韓外務・防衛閣僚協議(2プラス2)後の共同声明には「朝鮮半島の非核化」が盛り込まれたが、韓国では不信が広がっている。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「国際」記事一覧