全国でも際立つ保守地盤の底堅さ 熊本県内比例票の四半世紀 自公連携で得票率は安定 野党、政権批判票は分散【2024年衆院選】
衆院選の比例の得票は政党への民意を反映しやすいとされる。熊本では与野党の拮抗[きっこう]は期待されていないのか─。現行制度になって以降の衆院選のデータをたどると、二大政党に向かった時代が確かにあった。しかし、一度は政権を取った民主党が内部分裂し、反自民票は分散。その傾向は今も変わらず、今回の衆院選の結果にも表れた。自民党の組織票に公明党票が上乗せされ、熊本の「保守地盤」の底堅さが際立つ。(潮崎知博、中尾有希)
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現行の小選挙区比例代表並立制は、政権交代可能なシステムとして1996年衆院選から導入された。県内で初めて「比例第1党」となったのは、公明を含む非自民勢力が結集した新進党。得票率は39・87%で、自民の34・47%を上回った。
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