沖縄空襲80年、風化させない 6百人超犠牲、那覇で市民の集い
太平洋戦争末期の沖縄戦が始まる半年ほど前の1944年10月、米軍が沖縄県や鹿児島県奄美地方を爆撃し、600人以上が死亡した「10・10空襲」から10日で80年となった。被害の大きかった那覇市で、惨劇を風化させず継承するための市民の集いがあり、参加者が不戦を誓った。
自身が営む喫茶店で集いを開催した実行委員会の霜鳥美也子事務局長(65)は「空襲で亡くなった人に思いをはせたい」と涙ながらにあいさつ。霜鳥さんが2001年にまとめた空襲体験者約20人分の証言集から抜粋し、絵本作家の磯崎主佳さん(53)が朗読した。来年10月10日までに第2集を発刊しようと、手記を募集している。