出自情報の開示請求年齢など議論 熊本内密出産、12月に報告書
病院以外に身元を明かさず出産する「内密出産」を導入している熊本市の慈恵病院は6日、生まれた子が自身の出自を知る権利の保障に関する検討会の最終回を熊本市と共に病院内で開いた。出席者によると、これまでの会議では開示の際に親の同意が必要な情報の種類の整理や、子による開示請求を認める年齢を巡り、大きな議論になったという。
検討会は昨年7月に初会合が開かれ、11回目となる今回が対面での協議としては最後となる。開示する出自情報の範囲や手続きなどの課題を整理して詳細を詰め、国への提出も視野に12月に報告書をまとめる方針だ。
会合後に報道陣の取材に応じた同病院の蓮田健院長は「この問題は、出自を知りたい赤ちゃんの権利と、匿名性を守ってほしい実親の権利が対立する」と指摘、現時点での報告書の完成度は「7割ぐらい」と説明した。
座長を務める文京学院大元教授の森和子氏は「(慈恵病院の)後に続く医療機関などの参考になるように検討してきた」と振り返った。
検討会は市のこども福祉部長や蓮田氏のほか、弁護士などで構成されている。
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツNEWS LIST
全国のニュース 「社会」記事一覧-
秋田の大雨復旧事業で収賄疑い 道路排水巡り県職員を再逮捕
共同通信 -
外国人生活相談、自治体の負担増 交付金申請額が国予算超過
共同通信 -
収賄容疑で秋田県職員再逮捕
共同通信 -
地震倒壊家屋を再現し救助訓練 企業が装置開発、菊陽町で公開
共同通信 -
消防援助隊に高機能エアテント 活動環境改善へ配備強化
共同通信 -
ガザ開戦1年でデモ、福岡 「誰も殺すな」
共同通信 -
大阪の音楽イベントで4人けが 240キロのカメラ機材が倒れる
共同通信 -
両陛下、佐賀で町づくり拠点視察 「街並みガイド」の小学生と交流
共同通信 -
能登復興へ東北からバトン、宮城 閖上で輪島の和太鼓グループ演奏
共同通信 -
ガールスカウト式典に 佳子さま、東京・渋谷
共同通信