夕日の天草灘クルーズ「最高」 苓北町の観光汽船が個人向け運航 11月まで第2、第4土曜日限定

熊本日日新聞 2024年9月19日 18:02
天草灘に沈む夕日をバックに写真に納まるクルージング参加者=14日、苓北町
天草灘に沈む夕日をバックに写真に納まるクルージング参加者=14日、苓北町

 苓北観光汽船(苓北町)は「天草灘サンセットクルージング」の個人向け運航を始めた。春と秋に実施しており、富岡港を出港し、雲仙・天草国立公園の富岡半島を約1時間周遊する間に、夕日が染める海や空を楽しめる。11月までの第2、4土曜日限定。

 町は昨年4月、新たな観光振興策としてクルージングを企画。苓北観光汽船がチャーター船の運航を始め、同年8月からは観光客のニーズを受け、個人向けも期間限定で運航する。

 今年最初の運航となった14日は熊本県内外の6人が乗船。天草・島原の乱で幕藩軍の拠点となった富岡城、「砂嘴[さし]」と呼ばれ、鳥のくちばしのように細長く突き出した地形の巴崎を海上から眺め、船は富岡半島西側へ。午後6時20分ごろ、夕日が沈み始めると、参加者はオレンジ色の空を背景に写真に納まるなどして船旅を楽しんでいた。

オレンジ色の光で海を照らしながら沈む夕日。10月からは水平線に夕日が沈む様子を見ることができるという=14日、苓北町
オレンジ色の光で海を照らしながら沈む夕日。10月からは水平線に夕日が沈む様子を見ることができるという=14日、苓北町

 東京と鹿児島から参加した20代の女性2人は、インスタグラムでクルージングを知り、旅行先を天草に決めた。2人は「海から見る夕日は最高。雲が出ていたのもむしろ良かった」と笑顔だった。

 出港時間は月によって変わる。大人3千円、中学生以下1500円。事前予約が必要。苓北観光汽船☎0969(35)0705。(鬼束実里)

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