世界選手権挑戦「ワクワク」 熊本・菊池高1年の寺田さん、ジュニア日本代表に ロス五輪新種目「ビーチスプリント」
2028年ロサンゼルス五輪ローイングの新種目「ビーチスプリント」のジュニア(19歳以下)日本女子代表に、熊本県立菊池高1年の寺田智香さん=熊本市中央区=が選ばれた。13日にイタリアで始まる世界選手権を前に、「楽しそうでワクワクする。出るからにはメダルを目指したい」と意欲十分だ。
ローイングは通常、波のない湖や川で行うが、新種目は海で実施する。1対1の対戦形式。選手は砂浜を走ってボートに乗り込み、沖合250メートルまでに二つのブイ(浮き)を左右ジグザグに通過した後、三つ目をUターン。帰りはまっすぐ戻って砂浜のフラッグを先に取った方が勝ちになる。
寺田さんは小学6年でボートに出合い、菊池市の斑蛇口湖ボート場を拠点にする「菊池ローイングクラブ」で腕を磨いた。昨年は全日本中学選手権女子ダブルスカルで優勝。身長178センチと恵まれた体格で、現在は週6回、湖上での練習に励む。
新種目への挑戦は、菊池ローイングクラブ監督で、菊池高の指導もする香月俊彦さん(34)の勧めだった。「不安があるが、チャレンジしたい」と寺田さん。7月にあった基礎体力を競う選考を経て、シングルと男女混合ペアの代表に決まった。
新種目では砂浜を走りボートに乗り込む瞬発力、波のある中でこぐ力、海面上での切り返す動きも求められる。「こぎ方が変わってもスピードを出せるようにしたい」と、これまでになかったUターンの動きを重点的に練習。直線でのタイムも向上し成果は上々だ。
香月さんは「海外選手を見て、その壁を経験することは次へのステップになる」と後押し。「菊池から世界へ」をスローガンに掲げるクラブ1期生の寺田さんの挑戦が始まる。(志賀茉里耶)
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