世界選手権挑戦「ワクワク」 熊本・菊池高1年の寺田さん、ジュニア日本代表に ロス五輪新種目「ビーチスプリント」

熊本日日新聞 2024年9月9日 19:00
ビーチスプリント世界選手権のジュニア種目に挑む寺田智香さん=1日、菊池市
ビーチスプリント世界選手権のジュニア種目に挑む寺田智香さん=1日、菊池市

 2028年ロサンゼルス五輪ローイングの新種目「ビーチスプリント」のジュニア(19歳以下)日本女子代表に、熊本県立菊池高1年の寺田智香さん=熊本市中央区=が選ばれた。13日にイタリアで始まる世界選手権を前に、「楽しそうでワクワクする。出るからにはメダルを目指したい」と意欲十分だ。

 ローイングは通常、波のない湖や川で行うが、新種目は海で実施する。1対1の対戦形式。選手は砂浜を走ってボートに乗り込み、沖合250メートルまでに二つのブイ(浮き)を左右ジグザグに通過した後、三つ目をUターン。帰りはまっすぐ戻って砂浜のフラッグを先に取った方が勝ちになる。

 寺田さんは小学6年でボートに出合い、菊池市の斑蛇口湖ボート場を拠点にする「菊池ローイングクラブ」で腕を磨いた。昨年は全日本中学選手権女子ダブルスカルで優勝。身長178センチと恵まれた体格で、現在は週6回、湖上での練習に励む。

ビーチスプリント世界選手権のジュニア種目に挑む寺田智香さん=1日、菊池市
ビーチスプリント世界選手権のジュニア種目に挑む寺田智香さん=1日、菊池市

 新種目への挑戦は、菊池ローイングクラブ監督で、菊池高の指導もする香月俊彦さん(34)の勧めだった。「不安があるが、チャレンジしたい」と寺田さん。7月にあった基礎体力を競う選考を経て、シングルと男女混合ペアの代表に決まった。

 新種目では砂浜を走りボートに乗り込む瞬発力、波のある中でこぐ力、海面上での切り返す動きも求められる。「こぎ方が変わってもスピードを出せるようにしたい」と、これまでになかったUターンの動きを重点的に練習。直線でのタイムも向上し成果は上々だ。

 香月さんは「海外選手を見て、その壁を経験することは次へのステップになる」と後押し。「菊池から世界へ」をスローガンに掲げるクラブ1期生の寺田さんの挑戦が始まる。(志賀茉里耶)

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
熊本のスポーツ