八代市、TSMC本社のある台湾・新竹市と協定へ 経済、観光などで交流「貿易振興の契機に」
八代市の中村博生市長は5日の定例記者会見で、台湾積体電路製造(TSMC)の本社がある台湾・新竹市と友好交流協定を結ぶ方針を明らかにした。29日に東京都で締結し、経済や観光、スポーツなど幅広い分野で関係を深める。
新竹市は台湾北西部に位置し、人口約45万7千人。半導体関連企業が多く立地し、「台湾のシリコンバレー」と呼ばれる。
協定は観光や産業、文化、スポーツ、教育などの分野で市民や各種団体の交流を促す内容。29日、東京都で開催される観光振興イベントで、中村市長と新竹市の代表者が締結する。八代市の友好都市や友好交流都市は中国の北海市、台湾・基隆市に続き3都市目。
中村市長は7~10日に台湾へ出張し、台湾大手の中國信託商業銀行本社を訪問することも発表。台湾企業の誘致や八代港の利用促進について協議予定で、「新竹市との協定や中國信託商業銀行の訪問を貿易振興、投資促進の契機にしたい」と述べた。
中村市長は1月、八代市の小中学生バドミントン選手団が新竹市を訪問した際に同行し、新竹市長と交流継続を確認していた。(河内正一郎)
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