阿蘇・内牧温泉街で歩行者天国の実証実験 違法駐車などオーバーツーリズム対策、11月までの3連休利用 地元商店主らが実施
阿蘇市の内牧温泉街の一部を歩行者天国とする実証実験が10日、3日間の日程で始まった。混雑で住民生活の質が低下するオーバーツーリズム(観光公害)対策を考えるためで、地元商店主らでつくる内牧温泉街繁栄会が実施する。
阿蘇市は、オーバーツーリズム抑制を目的に観光庁が選んだ、全国20地域の先駆モデルの一つ。持続可能な観光地づくりを目指し、地元の約20団体と16の事業計画を立てており、その一環。
内牧温泉街はあか牛丼が人気の店舗などに観光客が集まり、違法駐車も絶えないという。繁栄会の松山直樹会長(46)は「特に週末は、いつ事故が起きてもおかしくない状況。歩行者天国にすることでどのような効果があるか検証したい」と説明する。
歩行者天国の区間は、内牧商店街中心部のL字路約60メートルで、午前10時─午後4時。この日は警備員が立ち、観光客らの車を誘導していた。
計画では、11月までに5回ある3連休を使って、歩行者天国を実施。繁栄会が効果を検証する。(宮崎あずさ)
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