裏切りの島で（211）

熊本日日新聞 2024年8月10日 05:00
裏切りの島で（211）

　第六章 消えた人々（九） 　「なめてんのか、こら！」 　短髪を金色に染めた肩幅の広い男が、警棒を振り上げて前へ出た。雄一郎はカウンターのタイミングを逃さず、ソフトボール大の金属を投げつけた。男の顔面の中央から血が噴き出す。 　ベルト...

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連載小説「裏切りの島で」　
第六章　消えた人々

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