背番号ない〝エース〟献身サポート けがで甲子園ベンチ外れたプロ注目右腕、熊本工3年・廣永

熊本日日新聞 2024年8月8日 21:14
投手陣の練習をサポートする廣永大道(右)=7日、堺市
投手陣の練習をサポートする廣永大道(右)=7日、堺市

 「できることは何でもする」-。熊本大会のけがで熊本工の甲子園メンバーから外れた3年生の廣永大道が、背番号のない補助員として帯同している。練習会場のグラウンド整備から、ノッカーへのボール渡しや防球ネットの設置まで。プロ注目の最速146キロ右腕は悔しさを胸にしまい込み、チームを献身的に支える。

 廣永は副主将も務め、本番に向けてチームが緊張で硬くならないよう「普段通り」を意識する。「目配りが利いて優しい性格」と田島圭介監督。甲子園でベンチ入りする投手陣3人はいずれも1、2年生で、指揮官は「廣永の存在が心の支えになっているようだ」と見守る。

エース山本凌雅(左)の球を受ける廣永大道=7日、堺市
エース山本凌雅(左)の球を受ける廣永大道=7日、堺市

 練習では、キャッチャーミットをはめて、立ったまま2年生エース山本凌雅の球を受けることも。「投球フォームや試合の入り方を助言してくれる」と山本。同じ2年生投手の幸碧唯は「大道さんの分も長い夏にしたい」と意気込む。

 2日の甲子園練習ではノッカーの補助として、廣永も憧れのグラウンドに立った。一度は断ち切った「ここで投げたい」との思いが、再び込み上げてきたという。

 それでも気持ちの整理をつけて今は裏方に徹する。「大学か社会人からプロに入って、甲子園のマウンドに立つ」。そう決意を新たにした。(宮﨑達也)

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