裏切りの島で（198）

熊本日日新聞 2024年7月28日 05:00
裏切りの島で（198）

　第五章 誰にも言えない（五十三） 　ショルダーバッグを肩に掛け、シンは大理石の床を歩いた。背中に黒服の視線が突き刺さる。 　扉を開けると、あの幻想的な通路が延びていた。ここが第二の危険ポイントだ。アーチ状の屋根の下、両脇に和紙の灯籠が...

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連載小説「裏切りの島で」　
第五章　誰にも言えない

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