湯の児の海、楽しく次代へ 水俣市「渚の交番 HIMETATSU」 ヒメタツ観察や貝殻アート、SUP 地元食材カフェも 

熊本日日新聞 2024年7月24日 19:47
湯の児海水浴場にオープンした「渚の交番HIMETATSU」=13日、水俣市
湯の児海水浴場にオープンした「渚の交番HIMETATSU」=13日、水俣市

 水俣市の湯の児海水浴場に、豊かな海を次世代につなぐ総合拠点「渚[なぎさ]の交番 HIMETATSU(ひめたつ)」が15日、オープンした。多彩な体験活動を楽しめるほか、海を望むカフェでは、地元食材中心の料理を味わえる。

 施設名は水俣に生息するタツノオトシゴの仲間「ヒメタツ」から取った。日本財団の「渚の交番プロジェクト」の一環で全国16カ所目。木造2階建てで延べ床面積約70平方メートル。NPO法人「おもいでつくる水俣」が財団から約1億5千万円の助成を受けて整備し、運営も担う。

 施設ではヒメタツの観察会や貝殻アートの教室、藻場再生に向けたウニの駆除体験などを開催。スタンドアップパドルボード(SUP)やシュノーケリングといった活動もガイド付きで楽しめる。

地元の食材を使った料理も提供するカフェ「HIME HUS」=13日、水俣市
地元の食材を使った料理も提供するカフェ「HIME HUS」=13日、水俣市

 2階のカフェ「HIME HUS(ヒメハウス)」では、地元で取れたしらすのパスタやピザ、和紅茶のソフトクリーム、地元業者が加工したソーセージなどが味わえる。JRや肥薩おれんじ鉄道の観光列車のメニュー開発に携わったシェフの井手一也さんが監修する。

 13日に開所式があり、NPOの理事長で施設所長も務める杉本崇さん(51)は「訪れた人が水俣の美しい海を体験し、次世代に伝えられる施設にしたい」とあいさつ。水俣二小の児童が湯の児の海をヒメタツの保護区とする宣言を発表し、看板と寄付金を贈った。

 開所式に参加した水俣一小5年の女子児童らは「自然を感じられる空間がいい。夏休みに海で遊んで、ご飯を食べに来たい」と話した。

 7、8月は毎日営業。9月以降は月曜定休。午前9時~午後5時(HIME HUSは午前10時から)。各種体験は要予約。施設のホームページまたは、杉本さん☎090(8627)7468。(伊藤恩希)

湯の児海水浴場でカヌーを楽しむ若者たち=13日、水俣市
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