県内高校生の6割「政治が複雑で理解できない」 県選管委が意識調査

熊本日日新聞 2024年7月10日 19:31
熊本県内の高校生の政治に関する意識調査結果が報告された県明るい選挙推進協議会の会合=10日、県庁
熊本県内の高校生の政治に関する意識調査結果が報告された県明るい選挙推進協議会の会合=10日、県庁

 熊本県選挙管理委員会は10日、政治が複雑だと感じる県内の高校生が6割に上った意識調査の結果を示した。県庁で開かれた県明るい選挙推進協議会(会長・伊藤洋典熊本大教授、15人)の会合で報告した。

 昨年11~12月、県内の高校生7770人がアンケートに協力した。政治や政府について「複雑で何をやっているか理解できないことがある」との回答が61・7%を占めた。

 「政治のことが分かっていない人は投票しない方がよい」と答えた割合は36・5%だった。担当者は「政治が理解できないことが、投票を敬遠する要因となっている」と説明した。

 有識者や教育、報道関係者といった協議会メンバーは「主権者教育の充実が必要だ」などと指摘した。

 会合では小中高校や大学での出前授業の充実といった2024年度の事業計画も承認した。(嶋田昇平)

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