御船町、中学制服を無償化へ 25年度から、町外進学者も支給 光多制服と協定も

熊本日日新聞 2024年6月20日 20:05
来年度、入学する予定の御船中の制服を着た児童(前列)と、御船町の藤木正幸町長(後列右)、光多制服の采女昌司社長(同左)=20日、同町
来年度、入学する予定の御船中の制服を着た児童(前列)と、御船町の藤木正幸町長(後列右)、光多制服の采女昌司社長(同左)=20日、同町

 御船町は2025年度から、中学校入学予定の小学6年生を対象に、制服一式を無償支給する。町の子育て世帯支援として、年間約200人への支給を想定している。

 町内に住民登録する児童が対象で、御船中のほか、町外の私立中などに進学する生徒にも支給する。本年度予算は1227万円。

 御船中の場合、学生服かセーラー服と、シャツなど5点セットで1人約8万円かかる。藤木正幸町長は「子育て支援は町の重点政策。子どもたちに明るい中学生活を送ってもらいたい」。本年度から導入したブレザーも選べる。

 合わせて町は、町内に工場がある光多制服(熊本市)と包括連携協定を結んだ。災害時に制服が使えなくなった生徒へ無償で制服を提供、避難所のパーティション用布地も提供する。子どもたちの社会科見学も受け入れる。

 20日、町カルチャーセンターで締結式があり、采女[うねめ]昌司社長が「子どもたちを支援し、地域活性化も後押ししたい」とあいさつした。(河北英之)

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