狩り 作・よしみみのる <くまにち童話>

熊本日日新聞 2024年6月21日 17:00

 しょうねんゆみにしてやまはいりました。けものみちをたどってシカをつけました。シカはくちにくわえ、むしってはべています。しょうねんゆみをつがえてつるき、シカにねらいをけます。すると、シカはべるのをやめてしました。シカにげられたしょうねんは、ためいきをつきました。

 そこへオオカミがけてきました。シカは、オオカミにいてしたようです。オオカミはまるとはなめんにこすりけるようにし、かおげてしました。さきには、ころがってどろびているイノシシがえます。イノシシはまるくしてき、オオカミにかれるすんぜんしました。オオカミはつんのめってころびましたが、またがり、はなめんにこすりけるようにしました。においでものさがしているのでしょう。どうやらオオカミもりをしているようです。しょうねんいていってみることにしました。

 オオカミがかおげたさきに、ウサギがえます。まえのめりになってそうとしたオオカミを、しょうねんしっをつかんでめました。「きっとあしおといてげてしまうんだよ。ここはぼくまかせて」。しょうねんゆみをつがえてつるきました。「めたら、いっしょべよう」。しょうねんはウサギにねらいをけました。しかしはなまえにウサギはたおれてしまいました。

 ちかってみると、ひだりあしれています。くじいたのでしょうか、いたそうにかおをしかめています。「たいへんだ。どうしよう」。しょうねんかんがえて、いことをおもきました。がらからじりばねはずし、ゆみからつるはずしました。ウサギのひだりあしがらをあてがい、つるしばけます。あしていされててるようになりました。

 ウサギはしょうねんとオオカミにあたまげ、しんちょうねていきました。「かった」。しょうねんとオオカミはかおわせてにっこりしたあと、はっとしました。「くないよ。げられてしまった」。ウサギをめるはずが、たすけてしまいました。しょうねんしました。オオカミもぺろりとしたし、しっりました。(さくしゃきくしょく・55さい

絵・西小路修一
絵・西小路修一

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