九州の旅、アプリ一つで MaaS協議会、8月からサービス開始 公共交通の最適ルート、チケット予約・購入まで
九州7県や各県の交通事業者などでつくる「九州MaaS(マース)協議会」は4日、九州全域を対象に、公共交通の最適なルートをスマートフォンの専用アプリで入手しデジタルチケットを予約・購入できるサービスを8月1日に開始すると発表した。県境や事業者をまたぐ企画商品を手軽に利用できるようにして、公共交通の利用を促す。
マースは、移動手段の検索から予約、決済までをウェブ上で一括して提供する試み。協議会のサービスは既存のスマホアプリ「my route(マイルート)」で提供する。
夏以降、九州全域の交通事業者が協力し、全県をまたぐ鉄道や高速・路線バスが乗り放題となる商品などを売り出す予定。サービスの詳細は固まり次第、発表する。
九州全域が対象のマースを巡っては、官民組織の九州地域戦略会議が2023年5月、普及に向けたグランドデザインを策定。今年4月に協議会を設立した。交通事業者を中心に80以上の企業・団体が参画し、熊本県内からは九州産交バスや熊本電鉄、熊本市交通局などが加わっている。
熊本市内で開いた会見で協議会の倉富純男会長(九州経済連合会会長)は、「これだけの規模で官民一体となったマースは全国初。九州の交通利便性と持続可能性の向上に大きなインパクトをもたらす」と話した。(田代智也)
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